クイズの答え
アニメでもよく見るセーラー服、一体のどこの国の文化か?正解は…
「イギリス」
でした。
最初は学生服ではなく、イギリス海軍の制服として採用されていました。
学生のアニメキャラがよく着ているセーラー服。近年のアニメ作品では、中学生ぐらいの年齢の女性キャラクターが着ていることが多く、高校生のキャラクターはブレザーといったように区別されていることが多いです。特にセーラー服をモチーフにした衣装を着て戦う変身ヒロインアニメである「美少女戦士セーラームーン」が有名ですね。
アニメには、そういったセーラー服を着ているキャラクターや場面が多いことから、セーラー服を日本の文化だと思っている人は日本国内にも少なくはありません。
今回は、セーラー服が軍服から学生服になった歴史と、いかにしてセーラー服がアニメを始めとした日本人の文化に浸透していったかをご紹介します。
セーラー服の歴史
セーラー服の起源は、帆船の船乗り(Sailor)の着る制服。イギリス海軍が水兵の制服として採用したのが最初でした。当時のイギリス海軍は制服を規定しておらず、一部の艦長が自分だけの制服をオーダーメイドして着用したと言われています。
同時期に、ブレザー号の艦長がデザインした制服のデザインが海軍の間で話題となり、クルーに同じデザインの制服を着せることが流行しました。(制服のブレザーの起源)
これを受けたハーレクイン号の艦長も自分のデザインした制服をクルーに着せましたが、そのデザインが道化師(Harlequin)だったことで、多方よりひんしゅくを買い、当時の新聞でも取り上げられるほどでした。
これを受け、海軍本部はセーラー服をデザインし、水兵の制服に採用。その後続々とアメリカやフランスを始め、世界中の海軍がセーラー服を制服とし、広まっていきました。日本には、1872年頃に渡っています。
セーラー服を語る上で特徴的な、首元にある大きな角襟については諸説ありますが、「甲板上で風などの影響によって音声が聞き取りにくいときに襟を立て集音効果を得るため」と言われているのが通説となっています。
他にも、セーラー服が船乗りの間で流行していた頃は、船の上で風呂や洗濯をなかなかできないこともあり、制服に直接体の脂とフケ、抜け毛がついて汚れるのを防ぐためという説も非常に有名です。
襟の逆三角で胸の部分が大きく開いているデザインは、万が一船から海に落ちてしまった際に、服を破って泳ぎやすくするためとも言われています。
胸元のスカーフは、船乗りにとっての手ぬぐいでしたが、時代が進むに連れて、船の上の限られた中でできる唯一のおしゃれとしてこだわりを持つ水兵が続出したようです。
セーラー服は男の服だった?
日本では、女子学生の制服として馴染んでいるセーラー服。
前述のセーラー服の歴史でも、海軍や水兵のような男性が主に携わる職業の話題が多いことから、違和感を持った人はいるのではないでしょうか。
セーラー服は、元々は男性の服でした。
有名なアニメキャラのドナルドダックやポパイを見ると、男性でありながらセーラー服を身に着けているのが見受けられるでしょう。
現代の女子学生服と異なるのは、軍服としてのセーラー服はスカートではなくズボンという点でした。
軍服から学生服になったのはなぜ?
世界中の海軍が身につけていたセーラー服が学生服の代表となった経緯として、まずは子供服として採用されていたことから語る必要があります。
イギリス海軍は、幼年海軍学校の制服にもセーラー服を採用。加えて当時イギリスで大変人気があったエドワード皇太子が水兵服姿を披露したことで、かわいらしさが評価され、セーラー服人気が爆発。19世紀後半には、セーラー服が子供服として普及するほどでした。
このとき、男の子用は軍服と変わらずズボンでしたが、女の子用はスカートでした。このときの女の子用のセーラー服が、女子学生服としてのセーラー服のルーツと言っても良いでしょう。
セーラー服がかわいらしいデザインの制服である、という認識はイギリスのみならずヨーロッパ全域で広まり、第二次世界大戦頃までには、セーラー服を着ていないヨーロッパの女子学生はほぼいないとまで言われるレベルで普及していきました。
つまり、軍服として使うにはかわい過ぎるデザインだった、ということが学生服に採用された理由になります。
セーラー服が日本に浸透した理由
日本でセーラー服が学生服に採用され始めたのは、1920年頃。当時は着物のようなデザインだった学生服から、濃色ワンピースにスカーフと袴という形に変わっていきました。
世界的に白いセーラー服がスタンダードだった時代に、日本のセーラー服は黒のような正反対のカラーリングでした、
当時の日本では、女学生=エリートというイメージが強く、セーラー服を着ている事自体がエリートの証ということから、日本におけるセーラー服は特別なものとして定着していきます。
第二次世界大戦などを経て経済的な成長や技術の発展を繰り返して現代に近づくにつれ、当時特別な身分の人しか着ることができなかったものを誰でも自由に着れる喜びから、セーラー服を採用する学校が増えていきました。
そして、現代のように、女子学生といえばセーラー服とイメージできる普遍的なものとなりました。
セーラー服と創作物のつながり
セーラー服は、アニメやドラマといったサブカルチャーの普及が進むに連れ、学生の制服という枠を超えて、一種のコスチュームや勝負服のようなイメージが浸透していくこととなりました。
日本において、その元祖とも言えるのは、和田慎二の漫画『スケバン刑事』。
セーラー服を着て戦う美少女というコンセプトの先駆けとなり、ドラマ化した際に当時のテレビの前の視聴者たちは可憐なイメージだったセーラー服に新しくかっこよくも凛々しいイメージを持つようになり、一味違うセーラー少女の姿に魅了されました。
そして1990年代、美少女戦士セーラームーンのアニメがスタート。
2023年6月に30周年記念の映画作品をやるほど、根強い人気を持つことになるセーラームーンシリーズの影響は、セーラー服を生み出したヨーロッパ圏でも非常に人気を博し、「Sailor-Fuku」というファッションの一種として逆輸入される形で海外のコスプレ文化にも大きな影響を与えました。
その後は学校のための制服以外に、ファッションやコスプレ用のセーラー服が普及するようになり、より身近な存在となりました。
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