通常1-5営業日で発送：メディア掲載レビューほか まずはこの新進女性シンガーの声に惹かれた。静かで落ち着きのある、みずみずしい歌声である。そして、はっと気づくと、まるで目の前で彼女が歌っているかのように錯覚する、リアルな歌声でもある。そんな彼女のヴォーカルを引き立てるのは、アコースティック楽器を中心とした、ジャズ、フォーク、カントリー、ブルースといった多様な音楽のエッセンスが込められた、奥行きのあるサウンドだ。ここには装飾的な音は一切ない。参加プレイヤーの集中力は研ぎ澄まされているのだが、技巧で聴かせようとするわけではなく、音一つ一つが誠実に自然体で奏でられる感じだ。それは彼女の個性のありようを本作に参加の全員が大切に考えたからであろう。ここで彼女はピアノも弾いている。随所に豊かな音楽性を感じさせながら、あくまでシンプルでナチュラルであることにこだわったデビュー作。本作ではやはり胸にしみ入る彼女の歌声をじっくりと味わいたい。それは彼女の生命(いのち)にそっと触れる時間だ。 (上村敏晃) --- 22年5月号 -- 内容 (「CDジャーナル・レビュー」より)米ブルーノートが贈る、22歳の超美形ヴ