眞櫨和ろうそくは日本の伝統的な和ろうそくです。
材料はイグサでできた芯と、九州産櫨蝋を使い、和ろうそく職人による「手がけ製法」で作られています。
和ろうそく専用の「みつ良し燭台」でぜひ灯してください。
・ゆらゆらと揺らめく炎の灯り
イグサから作られた芯は、蝋をスムーズに吸い上げて炎に送り出し、風がなくとも美しい揺らぎを作り出します。櫨蝋の炎はやや低いので、赤く見えて目に優しく、じっと見つめたくなります。
・ススが少ない
石油由来のパラフィンろうそくと比べ、櫨蝋による和ろうそくは煤が少なく、簡単に拭き上げてきれいに保つことができるので部屋をあまり汚しません。
・ろうそくの蝋が垂れにくい
昔の日本人は灯りだけではなく、垂れることなく美しく燃えていくことに美を見いだしていました。
よって、室内の空調が静かであれば、和ろうそくはほとんど垂れることがありません。
・櫨蝋は九州にある櫨の木の実から
櫨蝋は九州にある櫨の木から採取される櫨の実を搾って抽出されます。櫨蝋は日本独自の蝋で、ススが少なく、粘りがあるため垂れにくい性質があります。
・和ろうそくが美しく燃えていく理由
一般的なキャンドルは型に溶けた蝋を流し込んで固めて作られますが、和ろうそくの場合、職人が一本ずつ「イグサ」の芯に素手で蝋を塗っては固め、塗っては固めて作っています。和ろうそくを上から見ると蝋の層が年輪のように見えています。この蝋の層が蝋を垂れにくくしているため、和ろうそくは静かに少しずつ短くなっていくのです。イグサで作られた芯は、揺らめく炎を作りだします。
・芯切りが必要
イグサの芯は一般的な糸芯と比べて太いため、芯の燃えカスが残ってしまいます。時々「芯切り」によって除去しなくてはなりません。炎を見守り、灯りの世話をすることは、安全への配慮にも繋がります。おもてなしと気遣いの心が生んだ「芯切り」も和ろうそくの文化の一面と言えるでしょう。※和ろうそく専用の「みつ良し燭台」に芯切りと煤入れが付いています。
・燃焼時間
眞櫨和ろうそく30号の燃焼時間は４時間です。