●規格 カラー/16:9 ビスタ(一部4:3)/片面1層/本編 88分+特典 約3分/音声:1.オリジナル日本語〈ドルビー・デジタル・ステレオ〉/特典:縮小版劇場パンフレット封入、劇場予告編収録 ●製作年・国 2011年・日本 ●ジャンル ドキュメンタリー ●権利元 (C)『鬼に訊け』製作委員会 ●解説 撮影が開始された1990年5月は、薬師寺回廊第一期工事が行われていた。それを棟梁として取り仕切っていたのが、“鬼"と称された匠・西岡常一である。「技術は体で覚えるもの、盗むもの」と言われる。とりわけ宮大工の奥義は、長い時間をかけた厳しい修練の後、ようやくひと握りの者だけが習得することができる。しかし西岡は、自らがそうして培ってきた経験と技術、研ぎ澄まされた感覚を後進の若者たちに言葉で伝えようとしていた。77年に胃癌を患った彼は、人生の最晩年を迎えつつあることをしっかりと見据えていたのかもしれない。「千年の木には千年のいのちがある」「木は鉄を凌駕する」…“鬼"の遺言とも言える言葉たちと所縁ある人々へのインタビューが、速さと量ばかりを競う模倣だけの技術とは根本的に異なる、いにしえからの日本人の叡智と自然への洞察、そして千年の未来へといのちを繋いでいくという途方もない時間への執念を浮かび上がらせていく。 監督は、『西岡常一 社寺建築講座』を手掛けた山崎佑次。ナレーターには、圧倒的な個性を備えた実力派俳優の石橋蓮司を起用。佐原一哉が音楽を担当している。極めて特殊な職業である宮大工をテーマにした作品でありながら、本作は公開初日から満員が続き、封切館である渋谷ユーロスペースでは、それまでのモーニングショーの興収・動員の記録を塗り替えるほどのヒットに。メインターゲットと思われていたシニア層だけではなく、若い観客も多く集まり、全国約40館での拡大公開となった。 木のいのちを生かし、千年の建物を遺す。西岡の“永遠なるものへの想い"を記録した本作は、我々が顧みることのなくなった根源的な日本人の在り方に再び目を向け、心の復興を願う“祈り"のドキュメンタリー映画である。 ●西岡常一 プロフィール 1908(明治41)年、奈良県生まれ。幼少より祖父である棟梁・常吉により宮大工の手ほどきを受ける。尋常高等小学校卒業後、生駒農学校へ入学し、土壌・肥料・林業など、農学全般を修学。1928(昭和3)年、営繕大工として認められ、昭和9年から始まった法隆寺大修理に携わる。戦争による幾度かの応召を挟み、金堂・五重塔が完成するまで、祖父・父と三代続く棟梁として修理に専従。その後、法輪寺三重塔、薬師寺金堂・西塔などの再建を棟梁として手掛けた。1992(平成4)年、宮大工として初の文化功労者に選ばれる。1995(平成7)年4月11日、没。享年86歳。飛鳥時代から受け継がれてきた寺院建築の技術を後世に伝えた功績は大きく、“最後の宮大工"とも称される。
| 產品 # | B0086TAQIS |
|---|---|
| 重量 | 118 g |
| 商品包裝尺寸 | 14 x 2 x 19 cm |
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