めだかは、どんなふうに生まれて育っていくか知っていますか？この絵本は、水草をもらうところからお話がはじまり、水草についていためだかの卵がかえって、成長していく様子をいきいきと描きます。
もらった水草が、ただの水草かと思ったら、水槽の中でプクプク息をしていてます。よく見ると、卵がついているのに気がつきます。その卵から飛び出した黒いものたちは、小さな小さなめだか（ひめだか）でした。はじめは黒い目ばかり目立っていましたが、やがてきれいな朱色の体になって、えさを食べては成長していきます。そこで、大きな水槽に移して、外に出しました。水槽にもっと水草を入れると、めだかはどんどん大きくなり、ジャングルのような水草の間を、すーいすーいと泳ぎ回ります。水草についてきた貝や虫も一緒に育っていきます。最後は、めだかがまた卵を産むところまでを描きます。
のびやかで美しい絵は、まるで自分も水の中で泳いでいるような気持ちにさせてくれます。小さな命を応援したくなり、めだかをますます親しく感じられる作品です。