代打ち麻雀、裏プロ麻雀で２０年間無敗の伝説を築き、『雀鬼』と呼ばれた桜井章一。現役引退後に、麻雀を通じて人として漢として魂を磨く麻雀道場『牌の音』にて、雀鬼会を主催する。その生き様と勝負哲学は将棋の羽生善治九段をはじめ多くの人間を魅了して、著作物は100冊を優に超える。その桜井章一が生きついた「感覚」の力とは？齢80歳にして延べ人数100人をなぎ倒した百人斬りの引退試合とは？ 桜井章一最期のDVD！太平洋戦争中に下北沢で生を受けた桜井章一は、物心がついたときからメンコ、ベーゴマといった遊びの勝負ごとでも負けしらずで、今、思い返すとその頃から「雀鬼」として生きて来たという。生い立ちから、無敗で終わった現役引退、雀鬼会での年月、「牌離」という概念、トップアスリートたちとの交流、体捌きから感覚の技を身につけた経過を、本人のロングインタビューで解き明かす。桜井章一が生きついた格闘技のような感覚の技とは？ 百人斬りの様子を克明に記録した衝撃のドキュメント映像。序章2024年3月24日、『牌の音』で桜井章一の引退式が行われた。「最後は麻雀で終わりたくなかった」と語る桜井章一は、相撲と呼ぶ格闘技にも似た感覚力で延べ人数100人を倒していく。全力で身体を合わせて来る弟子たちを片手で捌き、時には手を触れずに吹き飛ばし、触れただけで身体を硬直させる感覚の力。齢80歳にして息を切らすことも無く軽々と100人斬りを達成する。終われば誰も怪我することなく、人を傷つけない力であることが理解できる。この感覚の技を理解すべく、生い立ちから、麻雀での無敗伝説を経て、この境地に生きついた経過を自伝形式のインタビューを試みた。インタビュー・チャプター第１章 生い立ち もの心ついたときから雀鬼だった……百人からの子分を持つガキ大将第2章 20年間無敗の男 大学4年生、はじめて牌に触れた瞬間から無敗だった第3章 現役引退 牌に拒否される 勝ち続ける孤独第4章 『牌の音』雀鬼会 若者に麻雀を通じて道を指導する第5章 『牌離』 麻雀は悪くない。悪くするのは、人間だ。第6章 トップアスリートとの?がり ヒクソン・グレーシー 羽生善治 平野早矢香第7章 引退式 百人斬り ドキュメント映像 序章で紹介した映像をリアルタイムで。第8章 ひとりだけの生前葬 2024年4月30日 午後6時16分。『牌の音』の閉店作業が完全に終る。その時、桜井章一は、自分の雀鬼としての人生が終わったとし、ひとりだけの生前葬をおこなったという。?2025 竹書房／桜井章一