堺の伝統地場産業である、注染和晒(ちゅうせんわざらし)。
堺の津久野毛穴(けな)地域周辺は、大阪という大消費地と綿生産地との中間に位置し、晒(さらし)に必要な大量の水を供給できる石津川が流れていることから、晒業が発達しました。
現在では主に手ぬぐいは、「必勝ハチマキ」や「祭り」のハチマキ、「訪日外国人のお土産」に人気で非常に好調でしたが、今回のコロナ過で大阪の地元で言えば、だんじりなどの祭りが中止となりハチマキの需要が落ち、訪日外国人も減りお土産需要もなくなりました。
地元の伝統地場産業の火を消さない為にも、現代の生活で使ってもらえる商品を作ろうと職人が立ち上がり出来たのが、「和晒ガーゼマスク」。
今や生活必需品となったマスク。
その形状や素材により多くの選択肢があります。
堺の伝統産業である和晒の良さを生かし、ストレスなく着用できるマスクを作れないかと思い立ち、職人と試行錯誤を重ね完成した「和晒ガーゼマスク」
特にこだわったのが、「着け心地の良さ」「マスク内のムレの解消」「呼吸のしやすさ」の3点です。
◆着け心地の良さ
製品化にあたり複数種類の生地で試作、試着を繰り返した中で、最も着け心地が良く感じられたものは、綿100％の「和晒ガーゼ」。
和晒でじっくりと時間を掛け炊きあげられたガーゼ生地の繊維の断面は円形を保ち、ふんわりととても柔らかく仕上がります。
また、ノーズフィットワイヤーを内部に入れ縫製されており、より自然な着け心地を実現しています。
◆マスク内のムレの解消
圧力を掛けずに炊きあげられた和晒ガーゼには毛羽が残ります。
目には見えませんが、その細かな毛羽による高い吸収性が特徴で、その恩恵としてマスクの中はムレず、快適な環境を保ちます。
◆呼吸のしやすさ
適度な通気性を持ち合わせた和晒ガーゼはマスクに非常に適した生地と言えますが、重ね合わせる枚数が多くなると、息苦しさや本体の重量増加に繋がります。
「和晒ガーゼマスク」は「呼吸のしやすさ」と「安心感」の相反する要望を両立できるように3層構造で作られています。
また、顔の大きさや形状は人それぞれで異なり様々です。
耳にかけるゴミ紐は長さを調節して頂けるように結ばずにお届けします。
ノーズフィットワイヤーを軽く鼻に沿わせ、ゴム紐をゆるく結んで着用することをお勧めしています。
適度なフィット感を保ち、長時間の使用においてもゴム紐による耳の痛みの解消につながります。
着けた瞬間に感じて頂けるその着け心地の良さ、長時間の使用や運動時などに感じるムレや息苦しさの軽減、江戸時代から続く堺の伝統産業の製法「和晒」が生み出す上質で高機能な「和晒ガーゼマスク」を是非お試しください。