【内容紹介】
平凡な人間の平凡な日々の中にも、少し角度を変えてみると、映画や小説の一場面のようにキラリと輝く一瞬があります。それが誰の人生であっても、人生は詩であり物語なのだ――口に出してはいわないけれども――心の隅でそう思っています。だとすれば、元官僚で今は国際開発を専攻する大学教師で、自称「国際農学者」という、皆さまとは無縁な存在である私の「少年」探しの旅との共体験が、皆さまにとって、せわしない日々の生活の一服の清涼剤になるかもしれないと考えました。（プロローグより）
【著者について】
東京都新宿区生まれ。幼年期を市ヶ谷で過ごした後、1966年以来、東京の北多摩（国立・国分寺・小平界隈）で暮らす。現在は千葉県市原市との二拠点生活。民間企業、農林水産省、日本大学を経て、獨協大学外国語学部教授。コーネル大学博士（Ph.D.）。国際開発や食料農業問題を専門とする「国際農学者」。大学では、国際開発論、食の文化論、英語専門講読などを担当。主な著訳書は、『南部メキシコの内発的発展とＮＧＯ』（日本国際地域開発学会奨励賞（収録論文）、日本ＮＰＯ学会優秀賞、日本協同組合学会学術賞）、『国際協力の誕生』、『開発との遭遇』、『人新世の開発原論・農学原論』（日本ＮＰＯ学会選考委員会特別賞）、『シビック・アグリカルチャー』、『貧しい人々のマニフェスト』等。父は税法学者・弁護士の故北野弘久、実弟は写真作家・東京造形大学特任教授の北野謙、叔父はＹＫＫ元副社長・副会長の北野芳則。