節句ってなに?由来と楽しみ方を知り、家族で季節の行事を満喫しよう!

Created 2025/02/14 14:05:38 in

桃の節句や端午の節句など、四季ごとの祝いを楽しむ方法とは?

 

 

節句とは?

「節句(せっく)」とは、日本の伝統的な季節の行事のことです。古くから、人々は四季の変化に合わせて特別な日を設け、健康や幸せを願ってきました。現在、日本で特に重視されるのは「五節句」と呼ばれる5つの節句で、各節句には特定の食べ物や飾り、風習があり、家族で楽しむことができます。

この記事では、五節句の由来や伝統的な楽しみ方を紹介しながら、現代でも取り入れやすいアイデアをお届けします!

 

 

五節句の由来と歴史

五節句は、もともと中国の陰陽五行説や暦の考え方に由来します。日本には奈良時代に伝わり、平安時代には宮中行事として定着しました。江戸時代には幕府によって公式な行事とされ、庶民にも広まっていきました。現在では、形式ばった行事というより、家族で楽しく季節を感じるイベントとして親しまれています。では、五節句それぞれの意味や楽しみ方を見ていきましょう!

 

 

 

代表的な節句とその楽しみ方

 

七草の節句:1月7日

[由来]

人日(じんじつ)の節句とも言い、「人日」とは「人を大切にする日」という意味があります。中国では、1月1日から順に動物を占いに使う日が続き、7日目が「人の日」とされていました。日本ではこれが「七草の節句」となり、年末年始のご馳走で疲れた胃を休めるべく、七草を使った七草粥を食べて1年の健康を祈る風習が生まれました。

七草の種類:セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ

[現代の楽しみ方]

  • お正月のごちそうで疲れた胃を休めるために、七草粥を食べる。
  • 最近では、七草がゆをアレンジして「七草リゾット」や「七草スムージー」にする人も!

 

桃の節句:3月3日

[由来]

上巳(じょうし)の節句とも言い、古代中国では、3月3日に川で身を清める風習がありました。日本では、平安時代に貴族の間で「流し雛」の儀式が行われ、江戸時代にはひな人形を飾る「ひな祭り」など、女の子の健やかな成長を願うお祝いとして定着しました。

[現代の楽しみ方]

 

端午(たんご)の節句:5月5日

[由来]

もともと病気や邪気を払う日でしたが、武士の時代に「男の子の成長を祝う行事」になりました。鯉のぼり兜(かぶと)武者人形を飾るのは、立身出世や健康を願う意味があります。

[現代の楽しみ方]

  • 兜や鯉のぼりを飾る
  • 菖蒲湯に入る(菖蒲の香りで邪気払い)
  • 柏餅やちまきを食べる(柏の葉は「子孫繁栄」、ちまきは「厄除け」の意味)

 

七夕(しちせき)の節句:7月7日

[由来]

織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が年に一度だけ会える日として知られる七夕(たなばた)。もともとは、女性が裁縫や書道の上達を願う行事でしたが、日本では短冊に願い事を書く習慣が生まれました。現代では、星祭りとして、短冊に願い事を書いてに飾る風習があります。

[現代の楽しみ方]

  • 短冊に願い事を書く
  • 家族や恋人と星空を観察をする
  • 素麺を食べる(織姫の機織りの糸に見立てたもの)

 

重陽(ちょうよう)の節句:9月9日

[由来]

9月9日は「陽(奇数)が重なる」ことから縁起の良い日とされ、菊を用いた長寿祈願の行事が行われました。

[現代の楽しみ方]

  • 菊の花びらを浮かべた菊酒を楽しむ
  • 菊の花を飾ってお部屋に秋の彩りをプラス
  • 栗ご飯を食べる(「栗の節句」とも呼ばれ、栗ご飯を食べる風習あり)

 

 

その他の代表的な行事

五節句以外にも、日本には独自の節句や季節の行事が数多くあります。

節分(2月3日ごろ)

節分(せつぶん)とは「季節を分ける日」という意味で、もともとは立春・立夏・立秋・立冬の前日を指していました。現在では特に「冬から春へと移る前日(2月3日ごろ)」を指し、厄除けの意味を持つ行事として定着しています。

は災厄の象徴であり、豆をぶつけることで追い払う意味があるため、「鬼は外!福は内!」のかけ声とともに炒った大豆をまくことで、邪気を払い、福を招くとされています。また、まいた豆を年の数だけ食べると、無病息災につながるとされます。

[節分の楽しみ方]

  • 豆まきをする(炒った大豆を家の中や玄関にまく)
  • 恵方巻を食べる(その年の恵方を向いて無言で食べると願いが叶うと言われる)
  • 柊鰯(ひいらぎいわし)を飾る(鬼が嫌う匂いで厄除け)

 

七五三:11月15日

起源は平安時代にさかのぼり、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に、晴れ着を着て神社に参拝し健康や長寿を祈願します。昔は乳幼児の死亡率が高く、節目の年齢を無事に迎えることが大きな喜びでした。その名残として、現在も七五三のお祝いが続いているのです。

[七五三の楽しみ方]

 

大祓(おおはらえ):6月30日・12月31日

大祓は、「半年間の罪や穢れ(けがれ)を祓い清める」神事で、6月30日の「夏越の祓(なごしのはらえ)」と、12月31日の「年越の祓(としこしのはらえ)」の2回行われます。神社で形代(かたしろ)と呼ばれる紙の人形に自分の罪や穢れを移し、それを川に流したり、お焚き上げしたりすることで、清らかな心身で新たな半年を迎える準備をします。

[大祓の楽しみ方]

  • 神社の茅の輪(ちのわ)をくぐる(八の字を描くようにくぐり、健康を願う)
  • 形代に自分の名前を書き、息を吹きかける(罪や厄を移し、お焚き上げしてもらう)
  • 「水無月(みなづき)」を食べる(京都では6月の大祓に、厄除けの意味を持つ和菓子「水無月」を食べる習慣がある)

 

※海外の出雲大社の分社や他の神社でも、大祓の神事が行われていることが多いので、現地の神社の情報をチェックすれば参加できる可能性が高いです!



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節句は、日本ならではの四季を感じる素敵な行事です。昔ながらの伝統を大切にしつつ、現代のライフスタイルに合わせて気軽に取り入れてみましょう。

次の節句は3月3日!

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2025/02/14

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