通常1-5営業日で発送：清国との朝貢体制の下、限られた国際関係しか持てなかった韓国は、西欧列強や新興国日本に対していかに対処しようとしたか。相次ぐクーデタ、大規模な内乱、日清・日露戦争、そして日韓併合。歴史の流れに翻弄された国王夫妻の軌跡を描く。
【目次】
プロローグ――生家との訣別
第一章 生家と養家――朝鮮王族に生まれて
1 生家――貧困のなかの王族と生父大院君
2 養家――王族宗家と王位継承の基本原理
第二章 大院君執政期とその帰結――制度的裏づけなきリーダーシップ
1 大院君の権力掌握
2 大院君の時代
3 閔妃とは誰か
4 新たなる「家族」
第三章 高宗の親政、そして挫折――若き国王による失敗
1 若き国王の理想主義
2 軍事力をめぐって
3 高宗の独裁化
4 清国の巻き返しと廟堂の離反
第四章 壬午軍乱――養家と生家の激突
1 軍乱への道
2 軍乱の勃発
3 清国の介入
第五章 甲申政変と清国との葛藤――勢力均衡政策の開始
1 朝鮮半島の「開化派」
2 政変勃発
3 清国の覇権と高宗の「背清引俄政策」
4 高宗による秘密外交の挫折
第六章 日清戦争への道――列強と臣下との対立
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