内容紹介 ある朝、郵便屋さんがチリンチリンとベルを鳴らしてやってきました。「ぴりかちゃん、荷物が届いたよ」ぴりかがきれいな包み紙を開けると、ブーツの形をしたクッキーでした。「お誕生日に召し上がれ」と、ポンタおじさんが送ってきたのです。クッキーにはラズベリークリームがかかっていて、とてもいい香りがします。ぴりかは手に持って眺めました。そこへ、友だちのロクがきました。「タンポポ原っぱにいこう! 」「あ、昨日、みんなと約束したんだっけ」 友だちのエンノくんもププも、ブーツをみて、「おいしそう。どんな味だろうね」といいました。「明日はわたしの誕生日。でもちょっとだけ味見してみるね」と、ぴりかはひとかけかじりました。みんなは目をまん丸にしてみつめます。「ぼくにもひとかけらちょうだい! 」「わたしにも! 」さあ、どうしましょう・・・・・・。『ネコのタクシー』『ネコの家庭教師』などの名作童話に挿絵を描いた画家の初めての創作絵本です。 著者について さとうあや千葉県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。その後、長沢節セツ・モードセミナーに学ぶ。作品に『バレエをおどりたかった馬』『ネコのタクシー』『ネコのタクシーアフリカへ行く』『ネコのドクター小麦島の冒険』『ケイゾウさんは四月がきらいです。』『ゆかいな農場』『こぶたのプーちゃん』(こどものとも年少版)、『アルマジロくんとカメくん』(こどものとも)(以上、福音館書店)、『ピピンとトムトム 怪盗ダンダンの秘密』『ドレミファ荘のジジルさん』(以上、理論社)、『ふみきりのかんたくん』『よんでよんで』(以上、教育画劇)、『ともだち』(偕成社)、『ライ麦を食べたろばのロバート』(冨山房インターナショナル)などがある。最新刊に『ネコの家庭教師』(福音館書店)がある。神奈川県在住。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) さとう/あや 千葉県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業後、長沢節セツ・モードセミナーに学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)