※稼働品ですが、動作時間は計測していません。
■キズ汚れ程度
風防：小
裏蓋：小
ベゼル：小
ベルト：新品社外品
カレンダー：日早送り可能・曜日早送り不可
Seikomatic 系列と “R” の意味合い
まず、Seikomatic（セイコーマチック／セイコマチック）というシリーズは、セイコーが1960年代に展開した自動巻きドレスウォッチ系ラインのひとつです。
この Seikomatic 系列には、薄型モデル（Slim / Slim‐Date など）や、日付付きモデル、さらには “Seikomatic-R”（“R” は “Robust” や “Revised” の意味合いを持つ、あるいは差別化名称とされる）といったバリエーションがあります。
Seikomatic-R モデルには、8300 系統（特に 830 / 840 → 8305 系列）ムーブメントが使用された例が複数確認されています。
たとえば、リファレンス 8305-1010 は Seikomatic-R の代表例として知られ、8305 系ムーブメント搭載、1966 年製造と思われる個体も確認されています。
8300 系ムーブメント（特に 830, 840, 8305, 8306 等）の系譜
Seikomatic-R に使われる 8300 系ムーブメント群（830、840、8305、8306 など）は、他のセイコー自動巻きムーブメント群とは少し異なる設計思想を持つものとされています。
ベースムーブメントとしての「830」は、日付機能を持たない薄型自動巻きムーブメントとして設計され、後に日付付き化された 840 系へ展開されたとされます。
840／8305 系では日付機構の追加、さらには手巻き機構の併設（ある variant）などが行われています。
8306 系は “83 Matic Week Data” 等として紹介されることがあり、8305 系列と並行または拡張系のムーブメントと考えられています。
ムーブメント番号が “8306” を含むモデルは、日付機能付きあるいは改良版である可能性が高いですが、情報ソースでは 8306 を搭載した具体的なモデル例や仕様に関する記載はあまり見つかりません。
また、Seikomatic 系列全体は、製造期間としておおよそ 1960 年代初頭〜1967 年頃 までとする記述があります。
リファレンス 8306-8001 に関する推定と注意点
あなたが挙げた 8306-8001 という型番について、以下のような点が考えられます：
“8306” は上記の 8300 系ムーブメントを搭載するモデルシリーズを指す可能性が高い。
“8001” の部分は、ケース形状、文字盤仕様、ラグ形状、ダイヤルデザインなどを示すケース・モジュール番号と思われる（多くの Seiko モデルが “ムーブメント番号 – ケース番号” 形式でリファレンスを持つ）
ただし、文献・ネット上の Seikomatic／Seikomatic-R モデル一覧において、8306-8001 の具体的な仕様や実例（写真付きで動作確認など）は現在確認できていません（少なくとも主要な日本語・英語ソースでは登場していないようです）。
したがって、8306-8001 は比較的マイナーな（あるいは限定地域・国内流通向けなどの）仕様であった可能性があります。
もし 8306-8001 の具体的な実機情報（刻印、ムーブメントキャリバー、文字盤刻印など）があれば、それを元により詳細を推定できるかもしれません。